RIR6さんの記事に突っ込んでみたわけですが、んじゃお前はどう思ってるのよと言われる前に一言。
ネットで発生した悩みに特有な問題点ってのは、「誰にも相談できないこと」だと思うんですよね。
今回の事件では、加害者の殺害動機は「掲示板上に、同じクラスの女の子から悪口を書き込まれた」かららしいですが、実際こういうことは家族や先生などに、なかなか相談しにくい問題なわけですよ。
本人たちでないと知りえないような細かい部分まで、うまく事情を説明できるほど語彙があるわけじゃないし(そもそも小学生ですしね)、先生や家族もネットに理解があり、かつ相談に熱心に乗ってくれるか分からない。悪口を書き込まれた自分も怒られるかもしれないし、最悪のばあい、何の興味をも示してくれないかもしれない。
それまでにも、成績が下がっていたという事実もあったようですし、かなりストレスを溜め込んでしまっていたんでしょう。
産経新聞の記事では、
市教委によると、被害者と加害者はほかの一人を加えた三人でパソコンのチャットをする仲間だったといい、担任は「被害者と加害者はむしろ仲が良かった。どうしてなのか分からない」と話しているという。
とありますが、担任が「どうしてなのかわからない」と言っているところをみると、やはり誰にも相談できなかったんでしょうな。そしてこうして事件を起こしてしまってから、やっと自分の気持ちを素直に語れるようになったんでしょうな。可哀そうに。
僕らなら少しは怒りを溜め込むこともできますが、小学生ですからね。誰にも相談できずに、あっという間にキャパシティ超えちゃいます。児童犯罪が多くて、「どうしてあの子がやったのかわからない」ってのはそういうことです。
「命の尊さを教える」というのも確かに大切なんでしょうが、この事件に関しては少なくとも、加害者は誰か一人でも、いまの自分の気持ちを正直に打ち明ける相手さえいれば、防げたような気がするのです。正直に打ち明けてしまえば、相手が親身になって話に乗ってくれようが、笑い飛ばされようが、ある程度はガス抜きされるもんですし。皆さんにも経験はあると思います。
ただ、ネット上の問題ってのはねえ・・・やっぱ匿名性を生かして、誰かが相談窓口でも開くことぐらいしか相談方法はないんでしょうか。うーむ、、、