君は僕にお金をくれない、恵んでくれるのは新聞の漫画だけだ。そんな交渉の途中で、君はぶっ壊れてしまう。
僕は君に電話番号を教えない、教えるのは仕事場の場所だけだ。それを調べているあいだに、僕もぶっ壊れてしまう。
学校を出て、金を費やし、未来はなく、家賃も払えない。金はどこかに行ってしまう、どこにもない場所へ。
みんなクビになって、月曜の朝に家へ帰っていく。遅い黄色いトラックの行き場もない。
でも、魔法の予感がある。どこかの場所に。
それでも、魔法の予感がある。どこかの場所へと。
甘美な夢。
バッグに詰め込んで、リムジンへ乗り込もう。
すぐに僕らはここから出て行く。エンジンを踏み込み、雨をワイパーで払いのけよう。
甘美な夢、それが貴方にも今日、やってくる。
一、二、三、四、五、六、七
良い子はみんな天国へ逝く。
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太陽王がやってきた、太陽王がやってきた。
みんな笑い、みんな幸せになる。
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下品なマスタードは公園で眠り、暗闇で髭を剃って、紙をケチって溜めている。
道に空いた穴の中で眠って、服を買うのさえ我慢して、10シリングの紙幣を鼻に詰め込んで保管している。
そんな下品な男、そんなさもしい男。
彼の妹のパムは売店に務めている、仕事を止めないやり手の働き者。
女王を見るために彼女は彼を連れ出す、むかし彼が唯一自分で観にいった場所に。
卑猥な言葉だけをずっと叫び続けている。
そんな卑劣な男、そんな下品な男。
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おい、ポリシーン・パムが見えるだろう?
彼女はとてもいい女だけど、なぜか外見だと男に見えるんだ。
ポリエチレンの袋を着飾って歩く彼女の姿を見てみろよ。
とにかく見てみろよ。
彼女は長靴にキルトを身に付けるのさ。
キルトを身につけた彼女は男なんて簡単に悩殺さ。
彼女は世界のニュースまでを飾ってしまうような女。
魅力的な体つきだって言える筈さ。
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彼女は、銀のスプーンに護られた浴槽の窓から入ってきた。
でも今は、池の堤防で指をくわえて呆然と立っているだけだ。
誰も彼女に伝えなかったのか、誰も見なかったのか。日曜の電話は月曜まで続き、火曜の電話は僕へと繋がった。
彼女はいつもダンスをやってると言った。日に15のクラブで踊っていたそうだ。
僕が答えを知っているのだろうと彼女は考えていたけど、僕は何も言えなかった。
そして僕はデパートの警備の仕事をやめ、もっとまともな職に就くことにした。
彼女は僕のために一生懸命にしてくれたけど、スリはできても泥棒はできなかった。
誰も彼女に伝えなかったのか、誰も見なかったのか。日曜の電話は月曜まで続き、火曜の電話は僕へと繋がった。
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我が故郷へと続く道があった。我が家へ続く道があった。
愛する人は泣かないで眠っている。僕は彼女のためにララバイを歌おう。
稲穂の豊穣のような黄金の眠りが君の瞳を満たし、目覚めるころには君は笑顔で満たされている。
愛する人は泣かないで眠っている。僕は彼女のためにララバイを歌おう。
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君よ、
君はその荷物を背負っていくんだ。これからずっと背負っていくんだね。
僕は君に枕をあげることはできない、招待状を送ることしかできない。君を祝ってあげる途中で、僕は泣いてしまうだろう。
君よ、
君はその荷物を背負っていくんだ。これからずっと背負っていくんだね。
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今夜僕の夢となるかい?
そして終わりに。
君が受け取る愛は、君が与えただけの愛に、等しくなるはずだ。君は君に愛を与えているんだよ。