こんばんわ、骨です。
「喪前様達アマゾンでCDがすごい値段ですよΣ(゚Д゚)」という記事を読んで考えてみたのですが、やはり資本主義原理を熟知しているアメリカと所詮制度を輸入しただけという日本の違いが浮き彫りになるようなお話ですねえ。。。
そして、以前に記事にリンクしていただいて、どうもありがとうございました。>Lucky13さん
「"ファイル交換ソフト"はできちまったもんはできちまったから、ちゃんと議論がまとまって法的整備が整えられるまで消費は縮小するだろう、だから値段下げるしかないな」というのはまったくもって正論のような気がします。もちろん、「"ファイル交換ソフト"がなくても値段を下げないままにするためにはどうしたらいいか?」という日本的な考え方も別に悪くはないんです。ただ結果的に生まれたのがCCCDなわけで。
再生保証のない音楽を販売することで、アーティストの皆さんもよく怒らないものです。総出で怒りをぶちまけても仕様のない話だと思うのですが。「さぁ買って聞いてみてください、でも聞けない可能性もあるよ」じゃ、まるでトンチです。トンチンカンです。ミラクルとんちんかんです。(゚Д゚)なぞなぞですかこれは?
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最近、こう思うんです。「CDってのは、廃れる」って。
今までCDというものは、買いたい人の数だけ売ることができたわけです。せいぜい『共有』という認識は、CDやMDの貸し借りぐらいでしかなかったわけで。友達同士で「おい、この曲めっちゃいいよ」「貸してよ」程度の。もちろん著作権法違反ではあるけど、損害としては微々たるものだったし、逆に興味を抱いてくれる人が増える可能性も鑑みれば、都合がよかった。レコード会社のなかの人も実際に同じ事をやっているわけだし、それは問題がなかったわけです。
さて、ここに"ファイル共有ソフト"というgoodsが誕生して、CDを買うのにお金を出さなくても、他の人からただで手に入れることのできる仕組みが誕生しました。これは友達から借りる規模ではなくて、全世界の人々の曲目リストのなかから探し出すことができるわけです。
一度生み出されたものは、具体/物体としてなくなることはあっても、概念/知識としては人類の滅亡まで存続しつづけます。つまり、これからの音楽業界史は、"ファイル共有ソフト"という認知なくしてはありえない。
さて、そのことを踏まえまして、「CDが廃れる」ということを先ほど書きましたが、実はもう一つ消え去るものがあります。それはなんでしょう?
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それは、「レコード会社」です。
資本主義社会では、不必要なもの、前近代的なものは次々に消えてなくなっていきます。前述したとおり、完全に消えるわけじゃないですけどね。
"ファイル共有ソフト"というgoodsが証明した事実のひとつに、
「音楽はCDがなくても聞くことができる」ということがあります。音楽はCDを買わなくても聴くことができるのです。CDというものがなくなっても、データをひとつ飛ばすだけで、全く同じものを聴けるわけです。"着うた"なんか典型的な例です。僕はファイルを共有するうんぬんよりも、この太字で記したことのほうが明らかに重要なものだと考えています。
CDがなくなれば、同様にCDの生産も必要がなくなるわけです。つまり、レコード会社も同様に淘汰されていく。
CCCDなんか、あんな悪いものは短期間のさばることができても、長期的には駆逐されます。消費者の望まない商品は市場からは消えていく運命にあるのですから。だいたい著作権法で保護されている「私的使用」さえできないってどういうことなんですかね。
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ここからは全て予言なんですが、
今まで音楽業界の仕組みというものは
音楽を作る人 --> 音楽を売る人 --> 音楽を買って聴く人
の3部構成で成り立っていました。
もうすぐ、その中間部分が消えて、
音楽を作る人 --> 音楽を買って聴く人
となると思います。つまり1曲50〜100円という安い値段で、ミュージシャンから直接音楽を購入することができるようになると。
消費者としても、別にCDを買わなくても音楽を聴ける時代なのだし、高い中間マージンを支払いたくはない。それよりも、好きな音楽家に直接お金を支払えるならばそっちのシステムのほうが好ましいわけです。
これまではそういうことはできなかったわけですね。だからCDは生産されて、みんながCDを購入していたわけです。CDを買う以外に音楽を聴く手段を持ちえなかった。
逆に言えば、これからはCDを必要としないビジネスモデルを主体とした音楽業界に変化していくわけです。
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というか、まぁ、たちのわるい妄想みたいなもんですけども。
明らかにCCCDや輸入CD制限法案は、日本のレーベル以外に得する人がいないわけですね。んじゃ会社さえなくなってしまえばいいじゃん、という所から推し進めてみた予言でした。